フジテレビ様の情報番組「直撃LIVEグッディ!」にて新型コロナウイルス報道用イラストを担当しました。(2020年~)
新型コロナウイルス報道/研キューブ用イラスト
2020年3月から一気に加速度を増した感染者数に伴い、連日「研キューブ」コーナーにて新型コロナウイルスの実態についての報道がなされました。そもそもウイルスとは何か、PCR検査とはどういう検査か、今までの肺炎とどのように違うのかといった解説用にイラストが多数使用されました。
新型コロナウイルス関連イラスト
新型コロナウイルスを探知する訓練を受けた犬がヘルシンキ空港に試験配備された報道用イラストです。フランスの研究では探知犬の精度はPCR検査を上回る97%とのこと。新型コロナウイルスの表面にはスパイクたんぱく質などの特徴的な構造があり、犬にはこうしたたんぱく質をかぎ分ける能力があるために検知が可能なのだそうです。
鼻咽頭検査の痛さに気絶してしまった女性のイラスト。これ痛いですよねぇ…。インフルエンザに罹ったら毎回この検査をしますが、僕も心底苦手です。唾液検査に完全移行してほしい。
こちらは保健所の職員の対応を紹介するイラストです。濃厚接触者や感染経路を詳しく調べるこの調査は「積極的疫学調査」と呼ばれるものですが、感染者数増加によって保健所業務の逼迫をうけ、高齢者施設の事例を優先するなどして規模縮小する方針だそうです。
コロナ渦における様々な社会問題イラスト
2020年、運送業者の子供は感染確率が高いのでは、との憶測から入学式に参加できない等の事例が全国的に相次いだとのこと。
医療従事者へのタクシー乗車拒否も相次いだという…。
街中でマスクを着けていない人にいきなり強い言葉で注意するいわゆる「マスク警察」と呼ばれる人たちが全国に現れ、ちょっとした社会問題となりました。
テレビ業界も激震です。外国人観光客にインタビューする番組や、どうしても多くの飛沫を飛ばす歌番組、今まで当たり前のように地方ロケできていた旅番組なども変化を余儀なくされています。
過去の感染症流行が社会に与えた影響について
17世紀のペスト大流行当時、英国に住んでいたアイザック・ニュートンは大学生。ペストの影響でケンブリッジ大学が閉鎖されていた期間、故郷のウールスソープへ疎開しました。そこで万有引力の法則の発見や微分積分の構築に成功したというエピソードイラストです。
ニュートンは学力優秀で奨学金が支給されていたので、二年間にもわたる疎開生活の中でも有給で研究を進めることができたのが功を奏したのですね。
中世ヨーロッパの封建社会では農村の生産階級を農奴といい、領主がそれを支配することを農奴制と呼びました。抑圧された農奴たちはたびたび反乱を起こすも、ことごとく鎮圧されるので地位の向上は望むべくもないという状況でした。
が、ペスト大流行によって人口が激減。農奴人口も減少し労働力が不足すると、領主たちは農奴の待遇改善を認めざるを得なくなり、地位は次第に向上。長らく続いた農奴制の崩壊へとつながりました。
ちなみに少なくなった労働人口でも比較的簡単に世話ができるとブドウ栽培が拡大し、それがワイン生産の増大につながって今日のヨーロッパワインの文化があるのですね。
過去のペストパンデミックはこのように社会に大きな変化をもたらしたのですが、今回の新型コロナパンデミックはどのように我々の社会を変えていくのでしょうか。
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