Vtuber兎田ぺこら初公判法廷画
Cover corpさんのご依頼で人気Vtuber兎田ぺこらさんがもし犯罪をおかしてしまったら…という企画動画のイラストを担当しました。
恐喝罪 / 再生回数ほしさの暴露・捏造事件
こちらは恐喝の容疑で逮捕されたぺこらさんの初公判を描いたもの。Vtuberの法廷画を本物の法廷画家に描かせるというシュールな企画でした。ぺこらさん、再生回数ほしさに仲間たちの秘密を暴露し、事実無根の犯罪歴を捏造した模様。
ぺこらさんは元々デフォルメされたかわいらしいキャラクターなので、リアルな法廷画タッチに描きかえるのにはなかなか腐心しました。
詐欺罪 / クラウドファンディング資金持ち逃げ事件
こちらは詐欺罪。ある日「ぺこちゃんうさぎだから月行くわ!!!!」とクラウドファンディングで費用を募ったところ目標金額の130%を集めることに成功。
しかし突然活動休止を宣言。その後、高級飲食店で豪遊する姿が度々目撃されていたぺこらさんは詐欺容疑で提訴され、ついに出廷となるの図。
こんなセレブな恰好で法廷に立てるのかよ!というコメントが多数ありましたが、おそらく可能です。もっとアバンギャルドな恰好で法廷に立った被告人もおりましたし、休憩のたびにお色直しとばかりに着替えをすまし、法廷を自身のファッションショーと勘違いしているような被告人も実際に見たことがあります。
侮辱罪 / 小学生相手にマジギレ事件
そして侮辱罪。視聴者参加型のゲーム配信で小学生を相手に汚い言葉で罵り、勝利したら徹底的にあおり散らかすといった大人げなさで全国のファンから訴えたれたという裁判。傍聴席に向かって怒り叫ぶ様子を描きました。
これはおそらく一発アウトですね。法廷で裁判と関係のない言葉を口にすると裁判長から厳しく注意されます。二度目の注意で退廷を命じられた被告人を見たことがあります。
また、法廷内ではとにかく厳粛に裁判が執り行われることに重きを置いているため、大声を出す人は論外で一発で退場。裁判長に大声で噛みついて二人の警備員の方に両肩をつかまれて退廷していく被告人もいました。
詐欺罪 / 高級にんじん食品偽装事件
こちらは食品偽装。ぺこらプロデュースのにんじん料理専門店をオープンし、「ぺこらんど産の高級にんじん」一本一万円が普通にスーパーで売られているにんじんだったとして詐欺罪に問われた被告人。
傍聴席の被害者や被害者遺族に向かって土下座に近い頭の下げ方をする人はごくまれにいますが、ここまで徹底した土下座シーンはさすがにまだ見たことがないですね。
殺人罪 / ホロライブ連続殺人事件
そして殺人罪。ホロライブ(女性Vtuberグループ)のメンバーたちを別荘に招待し、パーティを楽しんでいたものの吹雪による帰る術を失い電波障害で外部との連絡が絶たれたことから陸の孤島に。
サスペンスドラマの定番状況になったことからメンバーたちの殺害を行うぺこらさん。犯行の動機にいて「恨みはなかったぺこ。でもあのフィクションみたいな状況になったら殺るしかねぇって思ったぺこ」と供述…というシーンなのですが、殺人をしておいて全然反省してないっぽい被告人はたまにいます。
怨恨などの動機が一切ない状況でも「犯行を見られた」とか「暴行したことを警察にいわれたらマズい」とかいう理由で殺人事件というのは発生するんですね。しかしサスペンスドラマの舞台ができたから犯人役をするしかなかったという動機は斬新すぎる。
ぺこらんど革命 / 暴君に怒りの鉄槌ーー
最後はぺこらんど革命。ぺこらさんが統治する国「ぺこらんど」では税率100%。暴君ぺこらの圧政に国民は虐げられていたそうで、ついにはクーデターが発生。国民による怒りの法廷というシチュエーションだそうです。
日本の法廷では吊り下げられたりすることはありませんが、ぺこらんどの法廷では基本的人権という概念がなさそうですね。けれども独裁国家の元首の最後なんていうのはみじめなものと相場が決まっているのでありうる話(?)かもしれません。
そんなわけで獄中でげっそりし、涙をながすぺこらさん。囚人服がレトロです。
おまけのぺこらーと
土下座シーンや吊るされている姿などひどい絵ばかりかいてしまったので最後は普通に笑顔のぺこらさんを描いておきました。ぺこさんのファンアートは「ぺこらーと」と呼ぶのだそうですよ。
まさかYahooニュースになるとは。
「ひどい絵ばかり描いてしまったので」話題の法廷画家が、“普通”の「兎田ぺこら」を描く―華やかな笑顔に、「罪のないぺこら」とファン歓喜(インサイド)#Yahooニュースhttps://t.co/vmZ77FceeX
— 榎本よしたか (@YoshitakaWorks) November 10, 2022
↑と、ツイートしたらまさかのyahooニュースに取り上げられました。
ポップポータルメディアhttps://t.co/B71FTa04Kcさんからオンライン取材を受けた記事が公開されました。世界で最も視聴された女性ストリーマーランキング3位の方だったとは露知らず。
兎田ぺこら初公判の法廷画家にインタビュー 「ぺこらさんの人気ぶりに驚き」 https://t.co/U85AseZKmc #kai_you
— 榎本よしたか (@YoshitakaWorks) November 12, 2022
このお仕事をいただくまでは名前を存じ上げていなかったのですが、兎田ぺこらさん、世界で最も視聴された女性ストリーマーランキング3位の方だったそうで。ライブ配信中から反響が大きくて驚いたのですが、あらためてぺこらさんの人気ぶりに驚きでした。
以上、ちょっとかわった妄想裁判の法廷画お仕事の紹介でした。
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