今回のワーケーションもOtellさん
いざ磐梯熱海へ出発!
2024年5月中旬、やまびこ59号盛岡行きに乗り込んで郡山駅に向かいました。常盤グリーンにはやてピンクの帯が入ったE5系車両は実に美しいですね。
郡山駅から磐越西線に乗り換えて18分で磐梯熱海駅に到着。駅前には足湯施設があり緑が豊かでのんびりした空気を感じました。
駅から徒歩1分で今回のお宿「温泉プチホテル湯kori」さんに着きました。従業員の方々みんな笑顔で迎えてくれました。ただチェックインは14時からだと思い込んでいたら16時からだったそうで、いきなり手持無沙汰に。さてどうしよう。
お宿から徒歩で行ける距離に「郡山ユラックス熱海」があったので行ってきました。磐梯熱海の駅前からはちょっと想像できない立派な施設!温泉の他に温水プール、多目的ホールやアイスアリーナまで完備している巨大複合施設でした。
南北朝時代の京に不治の病に苦しむ萩姫という美しい姫がいたそうで、ある時不動明王により「都から東北方、500本目の川岸にある霊泉に浸かるがよい」とお告げをいただき、旅立った先に見つけた温泉がこの磐梯熱海の湯だったそうです。萩姫は湯治をして全快し、もとの美しさを取り戻したことから「美人の湯」としても有名になったとのこと。
そんな磐梯熱海のご当地温泉むすめは「萩」というキャラクターだそうで、800年間語り継がれている萩姫伝説にちなんでいるんだなぁと思いました。湯はかすかにとろみが感じられて確かにお肌によさそうだと体感しました。
郡山ユラックス熱海の中庭には巨大なオランダ風車が建てられていました。明治時代に郡山を発展させた安積疏水開削事業にオランダ人の土木工師が欧州の進んだ土木技術で指導を行ったことがキッカケでオランダのブルメン市と姉妹都市盟約が結ばれ、昭和になって友好のシンボルとして作られた風車だそうです。ここにもその土地の歴史ありですね。
今回の作業環境はこちら
さて、一風呂浴びたところでチェックインの時間になり、早速仕事環境の整備に取り掛かりました。今回の部屋は幅190cmもあるデスクが用意されていたのでかなり快適に作業することができました。27インチの液晶テレビ、17インチのノートPC、24インチのサブモニターを並べてもあまりあるデスク環境、文句無いですね。
wifi速度は下りで20Mmbpsなのは少々物足りなさを感じましたが、安定していたので業務に支障はありませんでした。
休憩スペースその1。ポットがあるのでコーヒーを飲むのにもってこいなスペースですね。
休憩スペースその2。冷蔵庫と電子レンジも使い放題です。仕事終わりの一杯のためのビールを冷やすのに便利でした。
仕事の合間に観光をしよう!
仕事の合間に磐越西線会津若松行きに乗り込み観光にでかけます。なんせお宿が駅から徒歩1分なのでアクセスが便利です。ドアは自動では開かず開閉ボタンを押す仕様。雪国に来たなと思わされます。
情報量たっぷり野口英世記念館
磐梯熱海から快速一駅で着く猪苗代駅で降りて向かったのは野口英世記念館。ここ一度来てみたかったのですよ。駅からはレンタル自転車で4.5kmほど。アクセスが良いとは言えない場所にありますが、野口英世の生家の場所なんだから仕方がないですね。
入場して早々にゆるキャラ化された野口英世が迎えてくれました。ここまで強くデフォルメされているのに野口英世ってちゃんとわかるのはなかなかスゴい。
屋根の上を近代建築で保護されている状態で生家がそのまま保存されていました。築200年というから江戸時代後期に立てられた家なんですね。有形文化財として登録されているそうです。
野口英世が1歳半の時に落ちた囲炉裏もそのまま残っていました。この時のやけどで左手がグーのまま固まってしまったのですが、中学生の時に手術を受けて指が離れるようになったことに感動し、医学の道に進むようになったのだから人間万事塞翁が馬ですね。
博士になり、渡米した後の生活についてはアメリカンコミック風に展示紹介されていました。いきなりポップな表現になるのでちょっと戸惑います。
体内にある細菌を探し出すちょっとしたゲームが設置されていました。手がこんでありますね。来館した子供たちも楽しく学べることでしょう。
母シカの直筆の手紙が展示されてありました。これを生で見たかった。息子の出世を喜びつつも会いたい一心で字を学んで拙い筆で「はやくきてくたされ」と4回も綴られているのは胸を打ちます。39歳の時に生家に戻って親孝行したエピソードが好きです。
アメリカロックフェラー医学研究所時代に実際に使用していた顕微鏡も展示されていました。飽きずに長時間のぞき込んでは細菌の研究に励んでいたそうです。プライベートでは絵画を趣味にしていたそうで妻のメリー夫人を描いた絵も展示されていました。プロ級にお上手。器用な方だったんでしょうね。
一番びっくりしたのがロボ野口英世!近づくだけでセンサーが反応するのか話しかけてくれます。ボタンを押したらいくつかの質問の答えてくれるのですが、「千円札の顔に選ばれた感想は?」という質問はちょっと笑いました。「一万円札じゃないのかって思ったねぇ」なんてユーモアで返してくれます。
会津若松駅にて
猪苗代駅から快速で西へ三駅進むと会津若松駅に着きました。駅前には赤べこの赤べえがいてボタンを押すと首を振りながら赤べこ音頭を歌ってくれます。
その先には白虎隊の銅像がありました。看板にある「あいづっこ宣言」には「卑怯なふるまいをしません」と武士道に通ずる宣言があり、「会津を誇り年上を敬います」と儒教の影響が色濃く残っているのを感じさせました。
お昼は駅前にある喜多方ラーメン来夢さんでチャーシュー麺をいただきました。喜多方市は会津若松の北にある市ですが、隣町だし本場のラーメンをいただいたということでいいでしょう。
「平打ち熟成多加水麺」という一般的な麺より水分を多く含んだ麺が特徴の喜多方ラーメンを醤油味でいただきました。ご当地ラーメンに舌鼓を打てるのは旅の醍醐味の一つですね。
飯盛山の白虎隊史跡
レンタサイクルを借りて白虎隊のお墓のある飯盛山に向かいました。わずか16~17歳の隊士が20名も自刃した場所として知られていますが、石段を登った先にあるこの場所はたしかに会津の城下町全景が見渡せます。燃え盛る会津をみてどんな気持ちだったのかと想像しながら戊辰戦争の悲劇について思いを馳せました。
どこを切り取っても絵になる会津武家屋敷
飯盛山のお土産屋さんのおばあさんに「ここまで来たんなら武家屋敷も見てきたらいいよ」と教えられて会津武家屋敷へ向かいました。途中近藤勇の墓がある看板をみつけてお参りもしてきました。近藤勇の墓って三鷹にあるのでは?と思い調べてみたら板橋、三鷹、会津と三つもあるんですね。
会津武家屋敷は7000坪もある敷地に復元された会津藩家老西郷頼母の居宅を中心に陣屋、茶室、各種資料館などが軒を連ねて当時の人々の生活ぶりを偲ぶのにぴったりな施設です。
どこを切り取っても絵になるので写真を撮る手が止まりませんでした。会津の民芸品である赤べこや起き上がりこぼしなどの絵付けができるワークショップもあるそうですよ。
西郷家の最後の瞬間を1/1人形で再現されていました。悲劇としかいいようのない戊辰戦争の一幕。江戸城の無血開城後にも北上した新政府軍による血なまぐさい戦争は続いていたんだなぁと改めて思わされます。
カッコよすぎる鶴ヶ城
お次は鶴ヶ城にやってきました。写真で見るより威厳があってカッコいい!がひと目見た感想でした。純白の城壁に赤瓦がとても新鮮でコントラストが美しい。
調べてみると当初は西日本で発達した黒瓦(いぶし瓦)が葺かれていたそうですが、雪国ならではの低温や積雪に耐えられるようにと鉄分を多く含んだ赤瓦が会津で開発されて奥州各地に広まっていたのだとか。現在でこの赤瓦を用いた天守閣が見られるのはこの鶴ヶ城だけだそうです。
城内は鶴ヶ城の歴史が綿々と綴られており、領主の変遷や幕末の動乱が非常にわかりやすく展示されていました。ラストは天守閣からのこの眺めが見られて最高です。
どの角度からみても絵になる鶴ヶ城ですが、この角度から見たら和歌山城によく似ていて久しぶりに故郷和歌山が懐かしくなりました。戦後再建されたのも和歌山城と同じ。
西の二の丸方面から廊下橋を渡って城を出ます。新緑の季節に来れてよかった。お堀の周りに植えられているのは桜ですね。4月に来ても美しかったはず。
福島県立博物館で浮世絵100年展
二の丸を抜けると福島県立博物館がありました。立派な施設!
春の企画展として「幕末明治の浮世絵百年」展が開催されていたので入館してみました。作品点数も多く見ごたえがありました。正面顔の浮世絵を探したのですがやっぱりなかったですね。横顔はみかけたのですが、なぜ多くは斜め横顔なんでしょうね?
博物館からは少し離れた場所にある御薬園にも足を運びました。代々会津領主が愛した別荘地だそうで、疫病から領民を救いたいと薬草を栽培していたことから御薬園と呼ばれるようになったとか。今も薬草園は健在で朝鮮人参などが栽培されていました。美しい庭に美しい茶室。THE日本という風景ですね。
昭和なつかし館でノスタルジーに浸ろう!
こちらは別日に訪れた七日町通りにある「昭和なつかし館」。昭和30年代、三丁目の夕日の世界がたっぷり味わえます。入館料は250円と良心的。
店内に流れるBGMがまた郷愁を誘います。この時代に生まれていないはずなのに「子供の頃訪れた田舎のおばあちゃんちにどことなく似ているな…」と懐かしくなりました。
少し七日町通りを進むと会津新選組記念館がありました。芹沢鴨の鎖帷子や銃砲などが展示されていました。だんだら模様の新選組羽織が無償貸し出しされて記念写真が撮れるそうです。
この日のランチは「鉄板焼きあいづ家」さんの定食にしました。福島牛でつくられたふわふわのハンバーグが絶品!目の前で焼いてくれるのがいいですね。
食後のデザートは太郎焼総本舗のスイーツセットにしました。つぶ餡の太郎焼き(大判焼き?)にソフトクリームが殊の外合いますし、コーヒーも美味しかったです。
帰りの車窓から見えた磐梯山が美しかったのでパチリ。北に磐梯山、南に猪苗代湖があるこの環境で野口英世は育ったのだなぁと今回の観光を思い出してしみじみしていました。
仕事終わりは飲んで食べよう!
帰って仕事をした後はお宿から徒歩30秒でいける居酒屋あさくささんにお邪魔しました。あまダレでいただく焼き鳥と歩いた後のビールのおいしいこと。カウンター席の隣にいた地元民のおじさん(大ちゃん)と仲良くなり楽しいひと時を過ごすことができました。
「兄ちゃん、話せるねぇ!カラオケいこうや!」と大ちゃんに誘われてスナック酔華へ。福島の郷土料理であるにしんの山椒漬けや馬刺しをご馳走になりました。飲んで歌って楽しい夜でした。
最終日の前日は温泉プチホテル湯koriさんのレストランでカレーをいただきました。40種類ものカレーから選べる力の入れようで、牛すじカレーを頂きました。中辛でおいしかったです。もう一日あったらガーリックシュリンプカレーも頂きたかったな。
利き酒もできるサービスの良さで福島の日本酒を堪能しました。磐梯酒造の「乗舟坊」がスッキリした味わいで好きでした。買って帰ろうと思ったんだけどお土産物屋さんにも売っていないレアなお酒だったようです。
今回の旅行料金について
さて、そんな磐梯熱海旅行も最終日。やまびこ52号に乗って帰京しました。今回もOtellさんのサービスを使ってお得に宿泊することができました。食費、交通費を除く旅行代金は以下の通りです。
4泊5日プラン | 32,670円(税込) |
入湯税 | 150円x4日=600円(税込) |
合計:33,270円
以上、ワーケーション体験記磐梯熱海編でした。最後までお読みいただきありがとうございました!
Otellアンバサダーに任命されました!
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