一生のうちで裁判員に選ばれる確率は67分の1程度といわれています。他人事ではないですね。個人的には嫌な人には無理やりさせるなよ、と思いますが、もう法律きまっちゃったものは仕方ない。「仕事が忙しい」は辞退理由にはならず、「病気や怪我で参加できない」「自分以外に乳児の面倒を見る人がいない」などの裁判所が認める正当な理由がなければ断れないというのはキツいと思います。あと、後期高齢者や学生は「イヤ」と言えば断れます。それ以外の方は選ばれた場合、法律的に生じる「義務」について知っておく必要があると思います。
まず、選出されたことは必要以上に他人に話さないこと。評議の内容も同様で、マスコミに話したりホームページに掲載してはいけません。守秘義務ってやつですね(判決後なら可)。あと裁判員同士なら飲みに行ったりしてもいいそうです。
死体や解剖の写真も場合によっては見る必要があります。この辺がどうかと思うんですよね。見たくないですよハッキリ言って。戦争映画大好き人間の僕でも確実にトラウマになる自信があります。
裁判書記官はパソコンを持ち込んでますが、裁判員はダメですし、法衣を着込むなどのコスプレ行為も禁止されています。「なんちゃって裁判官」にはなれないということですね。
あと、意外に知られていないのが公判中でもトイレは自由に行けることと、体調が悪くなったら帰っても良いこと(グロ写真見せられて体調悪くしたら本末転倒な気が・・・)。あとは、どうしても決定できない場合は「わかりません」と答えてもよいこと。その場合無罪となります。
そして厳しいのは、守秘義務を怠ると6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられること。評議を無断でサボっても10万円以下の罰金です。
午前中(面接)のみの人(候補者)は8,000円以内、午後に実際に裁判員を行った人には10,000円以内の日当(金額はそれぞれの裁判所が決めます)が出ます。ペナルティが大きいわりには安い気がしますね。それでも、個人的には一生のうちに一回は裁判員を経験しておきたいと思います。メモを取るのは自由ということだから、絵を描いても当然いいでしょう。と、いうことは史上初の「裁判員視点での法廷画」が誕生ことになるかも!!・・・と、思ったらメモは帰宅時に破棄する必要があるそうです。うーむシビアですね・・・。
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