「チャンハウス」とは?
フジテレビジョンさんの「チャンハウス」という番組に出演しました。土曜のお昼11時にOAされるチャンハウスは南原清隆さん、出川哲朗さん、内村光良さん3人の“チャン”が週替わりでMCを務めるバラエティ番組で南原さん司会の「答えを知ったら言いたくなる雑学6連発」というコーナーに出演しました。
「法廷画家歴21年の榎本よしたかさん」という紹介をしていただきました。2003年からだから結構長くやってますね。
法廷画家とは何かという説明。2016年の兵庫県市議の汚職事件の法廷画が使用されました。号泣議員で有名なあの方ですね。
法廷で持ち込みできるものとNGなものの説明をしました。iPadなどの電子機器はカメラがついているためNGとなり、裁判長の判断によって入廷時に電源が切られていることを確認されたり、事前に臨時手荷物預かり所に預けないといけなかったりします。
法廷画家ってどうやったらなれるの?
僕が紹介する雑学とはズバリ「法廷画家ってどうやったらなれるの?」です。基本的には紹介が多い旨伝えました。何名かの法廷画家さんと話した結果そういう話が多かったので。
ではそんな紹介してくれるような知り合いがいない場合はどうすればよいのか。僕の場合はどうだったのかを詳しくお話しました。
もともとイラストレーターとして独立したのが2002年で、そのころはほのぼのとしたタッチの絵をメインに仕事をしていました。
webサイトにもそうした絵をアップしてギャラリーに掲載していたのですが、それとは別にリアルタッチの絵もアップしていました。
この画像はボブロス画法の風景画なのでタッチが異なりますが…。もともとデッサンから絵を始めているので見たモノをそのまま描く技術を有していることを証明するためにもリアルタッチ人物画も掲載していたのです。
その作品を見てくれたテレビ和歌山の方が僕に連絡を下さり、重役室に案内されて「私の似顔絵を描いてください」と依頼されました。5分程度でササッと描いたのですが、それが早い!似てる!と評価され「実は汚職で捕まっている和歌山市長の初公判の様子を描いて欲しいのですが」と言われたのが法廷画家デビューのきっかけでした。
軽くテストを受けた形ですね。その様子がイラスト化されて紹介されていました。うーんこういう使い方をするのなら僕がこのシーンを描きたかった!
メディア側もwebで人材を探していることがあるから法廷画家になりたいのであれば、法廷画風の画風で描いたイラストを自身のwebサイトやSNSにアップして「法廷画仕事やります!」と書いておけばよいと思いますよ、という話をしました。
なぜ法廷画家を続けているの?
なんのために法廷画家を続けているのか、という質問をいただいたのでこう答えました。「社会で起こった事件は社会の一員として完全に無関係というわけではなく、報道を通じて当事者意識というものをもったほうがよいと思う。社会をにぎわせた被告人が今、法廷でどのような態度で裁かれているのか、反省はしているのか、その罪に対する判決はどうであったのか、それらを報道で知るための一助になるのであれば、法廷画というものの存在には社会的意義があるからです」
ましてや今はいつ社会の一員たる我々が裁く側に回るかもしれない裁判員制度があるわけですから、事件の詳細を伝える報道や、裁判の様子を伝えるメディアに携わるものはその責任があると思うのです。
というわけで硬い話になりましたが、「法廷画家ってどうやったらなれるの?」という疑問に対して僕はこんな風にしてなりましたよーという雑学知識をお伝えする出演報告でした。おしまい。
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