東京メトロポリタンテレビジョン様のニュース番組「TOKYO MX NEWS」の裁判報道用に法廷画を制作しました。(2020~2021)
座間9人殺害事件
白石隆浩被告人法廷画(2020年/立川地裁にて)
神奈川県座間市のアパートで、10~20代の男女9人の遺体が見つかった事件で、強盗・強制性交殺人罪などに問われた白石隆浩被告人。ツイッターなどで被害者と接触し、自宅に招いてロープで首をつって殺害。全員から現金を奪い、遺体を解体、遺棄した。裁判長は被告人に責任能力があるとした精神鑑定の信用性を認めた上で、「9人が殺害された結果は極めて重大だ」と指摘。自殺願望を示した被害者に酒や薬を勧めて襲う手口は「巧妙、卑劣」で動機も金銭欲や性欲などを満たすためだったとし「酌量の余地は全くない。人命軽視の態度は甚だしい」と非難。求刑通りの死刑判決を下した。
前橋過失運転致死事件
川端清勝被告人法廷画(2020年/前橋地裁にて)
自転車の女子高校生2人をはねて死傷させたとして、自動車運転処罰法違反の罪に問われた川端清勝被告人。医師から車を運転しないよう注意されていたとする起訴内容を「運転をやめろとは聞いていない」と否認。弁護側は、前頭側頭型認知症のため行動を制御する能力を欠き、責任能力がなかったとして無罪を主張したが、裁判長は、被告がかねて低血圧によるめまいの症状を自覚しており、運転中に意識障害に陥る危険は予見可能だったと指摘。家族から運転をやめるよう再三注意されていたのに身勝手な判断に基づく一方的な過失で重大な事故を起こしたとして禁錮三年の判決が下った。
池袋暴走母子死亡事故
飯塚幸三被告人法廷画(2021年/東京地裁にて)
東京・池袋で2019年4月に車が暴走して、母子が死亡し9人が重軽傷を負った事故で、自動車運転死傷処罰法違反の罪に問われた旧通産省工業技術院元院長・飯塚幸三被告人。起訴内容を否認して無罪を主張。「アクセルを踏み続けたことはないと記憶している」「車に何らかの異常が生じ暴走した」と述べた。検察側は飯塚被告人がブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み続けた過失によって事故が起きたと指摘し、同罪の法定刑の上限にあたる禁錮7年を求刑した。現在も裁判継続中。
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